信託関連書籍の出版記念セミナーに代表弁護士が講師をします。

このたび、当事務所代表の中村が懇意にさせていただいている、
岸田康雄先生(公認会計士・税理士・中小企業診断士)が、
『図解でなっとく! 信託&一般財団法人を活用した相続対策ガイド』を
中央経済社から出版されることになりました。(6月中に発売予定)

書籍の帯には、中村の推薦文が掲載されます。

この出版を記念しまして、セミナーが開催されます。
岸田先生と中村が講演予定です。

日時 2015年7月13日(月)
場所 TKP麹町駅前会議室(予定)
(東京都千代田区麹町3-2 麹町共同ビル8階)
内容(予定)
セミナー
 16時~18時 参加費5,000円
懇親会(近くの飲食店を予定)
 18時~20時 参加費5,000円

参加希望の方は、ほがらか信託株式会社のホームページのお問い合わせフォームからお申込みください。
https://www.hogaraka-trust.co.jp/contact/

金森健一

さようならの間際

 誰かと作り上げた関係が、否応なく終わりを迎えることがあります。
 織機の前にひとり腰掛けたまま、杼を渡らせる手をそっと止め、たゆまぬ経糸の、まだ触れてもいないその長さに寂しさを感じながら目を伏せると、足下に、見覚えのない綾がきらきら波打っているのに気付いて、驚くことがあります。気が遠くなるほどの長い時間、濃やかな感情の交錯、乗り越えたいくつもの出来事を振り返ると、最期の間柄がどうあれ、大切な人だったと思い知ります。

 行った所、目にした風景、とうに過ぎ去った一瞬に思いを寄せて、離れがたくなるときもあります。また来ることはできるけれど、再び訪れるそのときには、相手も、自分のこころも、微妙に変化していて、前と同じ関係は再現できない。だから、今のこの気持ちを胸に刻もうと、黙ってじっと佇んでみたりして。外の世界の刺激に慣れない幼児が、帰りたくないと泣きじゃくる心境に近いかもしれません。

 大学生の頃、1つ上の先輩に頼んで、神戸行きの深夜バスで聴くためのテープを作ってもらったことがありました。アルバイトのやりすぎで2回留年した、楽器の上手い寡黙な人でした。ちょうど今ぐらいの、春が衣を1枚脱いで、夏に向かって歩き始めた季節です。
 そのテープには、わたしが初めて聴く音楽、Steve Reichのelectric counterpoint やColtrane版のmy favorite things、Medeski Martin & Woodが入れてありました。深夜の高速道路を延々と走るバスに揺られながら、周囲の乗客が寝静まる闇の中、それまで全然知らなかった音楽を一人覚醒してイヤホンで聴く非日常性は、体験したあの夜から、生涯忘れられなくなる特別な時間だと分かっていました。

 さようならの間際には、たいてい、言うべきことを言えずに、何を言って良いかも分からずに、心残りに圧されて沈黙してしまいます。声にならないけれど、からだの、血がめぐるすべての場所から、今までありがとう、元気でやっていくからあなたも頑張ってねって、強く思っています。大きな花束を抱えて、いつでも、どんな別れでも。
(今田富久香)

あるニュース報道に関する違和感

最近,ネット上のあるニュース報道によると,概ね以下の内容が書かれていた。
「本日は第1回弁論準備期日であり,弁論に向けての準備がなされた」
「しかし,裁判所から和解勧告はなかった」
「全面的に対立している」

この事件は第1回弁論準備期日の前,1回目の口頭弁論期日があったため,
この弁論準備期日は2回目の裁判期日である。また,この事件は,報道内容からすると,第1審であり,第2審(控訴審)以降ではない。

そうしたことを前提に考えると,これまでの経験上,民事訴訟事件の第1審の「第1回弁論準備期日」でいきなり和解勧告するような裁判官は殆どいない。

なぜか?

そもそも,弁論準備期日が開かれる場合は,争点が複雑である等の事情があり,普通に口頭弁論期日を開き続けても事案を解決できないときである。つまり,予め何回か裁判期日を重ねることが前提になっているのが通常である。何回か裁判期日を重ねて争点を整理した後で,はじめて和解について話し合うことになるのであり,それまでは和解をする前提となる事実や事情が明らかになっていないのである。

もちろん,第1回口頭弁論期日において既に当事者間で和解がまとまりそうな方向になっている場合や,片方の当事者が遠方である場合に,電話会議システムで弁論準備期日を行うことは,ある。
しかし,既に当事者間で和解がまとまりそうなときに,裁判官が和解勧告をする必要はない。電話会議システムを使用する場合も,何度も遠方の当事者が裁判所に出廷するのを避けるためであるから,やはり,いきなり和解勧告をすることは,あまりない。

そういうわけで,第1回口頭弁論期日に「裁判所から和解勧告はなかった」との報道には違和感がある。

また,「和解勧告がなかった」ことと「全面的に対立している」こととは,必ずしも結びつかない。
そもそも,弁論準備期日が開かれる事案は,一体どこに争いがあるのかさえ明らかでないことも少なくない。
仮にある程度争いとなる点が明らかだったとしても,たいていの訴訟事件には争いのない事実がいくつか含まれている。
このことからも,民事裁判になったからといって,「全面的に対立している」とは限らないのである。

なお,和解する際,「対立している」状況だったとしても,対立状態につき白黒付けずに,金銭的な支払をする合意等により裁判が終わることも少なくない。そうすると,「全面的に対立している」としても,「和解勧告」が行われないとも限らない。

このように考えていくと,このニュース報道は,およそ裁判実務を分かっていない人が書いた記事であることが容易にわかる。

「おのぼり弁護士」とICカード

はじめまして。弁護士の玉置大悟と申します。
本年より,中村綜合法律事務所にて,弁護士業務をしております。

私は,鹿児島生まれ小倉・博多育ちの生粋の九州男児なのですが,途中で大阪を経由して東京に出てきたため,やや関西なまりが酷くなっております。実際に当事務所へお越しの際は,私のいろんな地方の方言が混ざり合った独特のしゃべり方を,実際に体感していただければと思います。

さて,突然ですが,皆様はICカードを何枚くらいお持ちですか?
今は,1枚のカードがあれば,多くの交通機関で利用できるようになりましたよね。私も東京に来てからは,PASMO(パスモ)1枚でやりくりしています。弁護士は,仕事で全国各地の裁判所に行くことがあるのですが,地下鉄とJRを乗り継いだりするときなど,これ1枚あれば足りるようになりました。本当に便利になりましたよね。 

しかし,覚えてらっしゃると思いますが,少し前までは,各交通機関がそれぞれ出していましたよね。特に私は,いろんな地方に住んでいたため,いくつものICカードをもっています。今回は,それらがかなりシュールなので,ご紹介させていただきます。

まず,有名どころでは,JR西日本が出している,「ICOCA」(イコカ)。「行こうか」というのを関西弁で「行こか~」と言うことから来ているようです。関西にいるときに私が「ほなイコカでいこか~」(それではイコカを使っていきましょうか)と言っていたのかどうかはご想像にお任せしますが,関西人らしい,しゃれのセンスというか,そういう雰囲気が伝わってきませんか。

次にご紹介するのは,JR九州が出している「SUGOCA」(スゴカ)。読み方で分かるかも知れませんが,「こん1枚のカードば持ってたら,どこでんいけるとね~,すごか~」(この一枚のカードを持っていれば,どこでもいけるのですね,すごいですね)というような九州の言葉から来ているのだと思われます。なんだか,九州らしさが出ていますよね。

最後にご紹介するのが,福岡市交通局の「はやかけん」。他のICカードと違い,平仮名です。「切符買わんちゃ,これもっとったほうが,早かけん,使い~よ」(切符を買わなくても,これを持っていた方が,早いのだから,使いなさいよ)という,博多弁から来ているのだと思います。そのネーミングセンスのすばらしさもさることながら,水色のICカードに平仮名で「はやかけん」と書かれている見た目のインパクト・・・ぜひ,皆様も,実際に福岡でこのカードを購入し,このシュールさを味わっていただければ幸いです。

皆様も,昔使っていた財布の中などにICカードが眠っていませんか。たまには整理してみると,意外な発見があるかもしれませんよ。

ママ弁護士がんばっています!

はじめまして。私には、1歳になる娘がいて、弁護士業と母親業に追われる多忙な日々を過ごしています。今回のテーマは、「子育てしながら働いてみて私が感じたこと」です。

まず、予想はしていましたが、とにかく時間がないです。夕方には子どもをお迎えにいかなければならないので、事務所での執務時間は非常に限られています。短時間でテキパキと業務をこなしている(つもり)です。そして、事務所を出ると、ダッシュで娘をお迎えにいき、満員の通勤電車に揺られながら帰宅し、娘にご飯を食べさせて、お風呂に入れて、9時までには寝かしつけます。娘が寝た後は、やっと自分の時間といいたいところですが、疲れて娘と一緒に寝てしまうこともしばしばです。
次に、子どもを保育園に入園させるのに非常に苦労します。というより、まだ保育園に入れていません(流行の待機児童問題ですね)。私の住んでいる区や勤務地の千代田区は、東京都の中でも待機児童の比較的少ない区だと聞いていたのですが、0歳児の年度途中での入園は絶望的な状況で、認可・認証・無認可と多数の保育園に片っ端から電話・見学・申込みをしましたが、見事に全滅でした。仕方がないので、我が家では、一時預かりをしてくれるベビールームを探して、親の手も借りながら、何とか対応しています。このような状況では、保育園が見つからなくて仕事をあきらめる女性も少なくないと容易に想像できます。女性が安心して働けるように、何とかならないものかと思います。
とまぁ、大変なことばかりに思われるかもしれませんが、もちろん良いこともあります。何より、娘と一緒に過ごす時間が非常に貴重な時間となったせいか、今まで以上に娘が可愛らしく感じられ、休日などゆっくりと一緒に過ごすことができるときには、幸せな気持ちでいっぱいになります。
「いつの間にそんなにトコトコ歩けるようになったの??」
「あれ、もうママって呼んでる??」
ともすると、娘の目覚ましい成長に置いていかれそうですが、母も必死について行こうと思う今日この頃です。

朝吹
2015.1.19

手帳選び

 明けましておめでとうございます。
 突然ですが,皆様はどのような手帳をお使いでしょうか。新しい年を迎えるにあたり,新しい手帳に切り替えました。
 裁判期日,依頼者との打合せ,書面の締め切りなどスケジュール管理に手帳は欠かせません。弁護士の中には,すべて電子化してしまい,法廷でスマートフォン片手に次回期日の調整を行うなどスケジュール管理をしている方もいます。
 私もスマートフォンのヘビーユーザーではありますが,スケジュール管理は未だに紙の手帳がしっくりきます。
 弁護士用の手帳として,「弁護士日誌」や「訟廷日誌」があります。これらは,見開きで1週間の予定を記載することができ,依頼者や相手方,裁判が係属している裁判所など必要な情報を記載する欄があるので,使用されている弁護士も多いようです。
 私個人としては,1日が縦長な帯になっており,1日のスケジュールを30分や1時間といった単位で管理できる市販のバーチカル方式の方が移動時間も把握できるので合っているようです。
 今年は,コクヨさんから発売されている「ジブン手帳mini」というものを使用しています。この手帳は,3分冊になっており,メモ帳を差し替えることができるので1年の前半でメモ帳を使い切ってしまったという事態もなく便利です。どうやらネット上でも評判がよいようです。
 2か月ほど使っておりますが,ジブン手帳は,使いやすくおすすめの手帳です。(林)

マンションの滞納管理費回収の方法について

マンションの理事に就任した場合に、理事の皆さんを悩ませる問題の一つに、管理費の滞納問題があります。

私の経験上、マンションの住宅ローンは支払っているのに、管理費は長期間に渡り全く支払わないという人も相当の割合でおります。
そのような人は、銀行への住宅ローンを支払わないと抵当権を実行してマンションを取られてしまうのでちゃんと支払うが、マンションの管理組合へ管理費を払わなくてもマンションを取られてしまうことはないと思っているから支払わないのかもしれません。

このような場合に、滞納管理費を回収する方法について、ご説明していきます。

まず一番わかりやすいのは、滞納管理費の支払いを求める訴訟を提起して、判決をもらう方法です。

ただし、判決をもらっても、滞納者が判決に基づき任意に支払うかどうかはわかりません。

滞納者が任意に支払わない場合には、いわゆる強制執行(※)を行い、強制的に滞納管理費を回収する必要があります。
※強制執行とは、要するに、滞納者の預貯金や給料などを差し押さえて預貯金や給料から滞納管理費を回収したり、滞納者のマンションの部屋自体を競売にかけて、部屋の売却代金から滞納管理費を回収する方法です。

しかし、これらの方法がうまくいくとは限らないのです。

では、そのような場合には、どうやって滞納管理費を回収すればよいのでしょうか?

それは次回の私のブログの時にご説明したいと思います。

安江